まずは転職理由を明確に

2016.3.8

転職を考え出した時

介護の仕事を続けていく中で転職を考える場合もあるかもしれません。そして転職を考える方の中には他業種への転職を望まれる方もいますが、大半の方は同じ介護業界での転職を望まれます。それはつまり今の仕事環境に何かしらの不満や問題があるのか、あるいは介護の中でもより上位の資格や職種にチャレンジしたいなどの意欲があってのことでしょう。
今の時代転職は決してマイナスなものでありません。寧ろ何かの理由があって今の職場で仕事の継続が難しいにも関わらず、無理をして今の仕事を続けたために体調や生活、場合よっては精神を壊してしまうようなことは良くないのです。ただしだからと言って軽はずみに転職をするのではなく、どのような転職が自分にとって望ましいのかをきちんと考えて転職を成功させましょう。

転職を考え出した時

転職を失敗させないために

転職の失敗と言えば多くの方は今の勤務先を辞めてはみたものの、新しい仕事が全く見つからないという事態をまず想像されると思います。これは本当に恐ろしいことで、転職活動を続けていればしばらくは失業保険の給付も受けられますがそれも限度があります。また仕事の空白期間は長くなれば長くなるほど次の採用に不利な要素として働くため不安も大きくなるでしょう。しかし介護業界に関して言えば、人手不足な所も多いので特に経験者であれば仕事が見つからないということはほとんど無いと思われます。
だからこそ介護業界の人が同じ業界に転職する時に大切なことは、転職して新しい職場に移ったは良いけど結局そこも理想とは異なり不満を感じてしまうというようなことを避けることに注力することなのです。

転職を失敗させないために

転職理由を振り返ろう

このような転職の失敗を避けるためのポイントとして、どうして自分が転職をしたいと思うのかの理由をきちんと振り返り確認することです。例えば職場の中の人間関係に不満があるのかもしれません。その場合次の転職先を選ぶポイントは働いている人たちの人柄や人材の採用育成基準などになるでしょう。それらを事前によく調べるべきです。また給与が低いので転職をしたいという場合は転職先の給与が高いか否かを調べる必要がありますし、給与を高めるために上位資格である認定介護福祉士やケアマネージャーなどの資格に挑戦しキャリアアップが狙える機会が多いのかなどもチェックすると良いでしょう。
なお実際問題として転職を希望する方の理由の多くは現状に不満があるなどのネガティブな理由だと思います。しかしより望ましいキャリアを築き良い環境で働くためには自分の力を伸ばすことを重視し、そのようなポジティブな観点で取り組んだ方が転職を成功させる確率が高まるでしょう。

転職理由を振り返ろう

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